【歯列矯正体験談】後悔しない矯正歯科の選び方とは?矯正相談ではなにを聞くべき?

生活

歯並びは、その人の印象を左右してしまうポイントです。そのため、歯並びのがたつきがコンプレックスとなっている方も少なくないでしょう。

そんな、コンプレックスを治すべく歯列矯正を検討されている方にとっては、矯正歯科の選び方は重要です。

今回は、私の経験をもとに後悔しない矯正歯科の選び方をご紹介します。

矯正歯科での矯正相談の内容や治療開始までの流れについても紹介しているので、歯列矯正を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

八重歯と上顎前突による歯並びの悪さがコンプレックスだった20代。
2023年2月より歯列矯正スタート(抜歯ワイヤー矯正中)

後悔しない矯正歯科の選び方とは?チェックするポイント

歯列矯正をはじめる際に、最も重要なのは治療を受ける矯正歯科です。

矯正歯科医は歯科医であれば資格いらずで誰でも名乗れてしまいます。費用の安さや家からの距離だけで選んでしまうと、歯列矯正の失敗やトラブルのもとになるでしょう。

ここでは、私が矯正歯科を決める際にチェックしたポイントをご紹介します。

あとで後悔しないように、複数の矯正歯科で相談を受けてから治療を受ける場所を決めましょう。

日本矯正歯科学会の認定医

矯正歯科を選ぶ際に、必ずチェックしておきたいのは日本矯正歯科学会の認定医であるかです。

矯正歯科医は、歯科医であれば誰でもなれてしまうため、なかには矯正治療の知識や経験が不十分なまま開業している歯科医もいるでしょう。

一方で、日本矯正歯科学会の認定医は、矯正治療についての十分な知識と経験がある矯正歯科医のみに認められています。

認定医になるには、5年以上の矯正治療の経験と50件以上の症例実績が必要になるので、矯正治療の腕を測る目安にもなるでしょう。

お近くの矯正歯科の院長が認定医であるかは、日本矯正歯科学会の公式HPより調べられます。

勉強熱心な院長先生であれば定期的に歯列矯正に関する学会や勉強会に参加しています。最新の装置や治療を積極的に導入している場所もあるでしょう。

公式HPの内容や口コミ

矯正歯科を選ぶ際は、検討中である矯正歯科の公式HPや口コミも必ずチェックしておきましょう。

確認しておきたい公式HPの内容は以下のとおりです。

  • 院長が日本矯正歯科学会の認定医である
  • 実際の症例写真が記載されている
  • 精密な検査ができる機械があるか(パノラマレントゲンやセファログラム)
  • 歯列矯正について文章で説明されている
  • 院長や衛生士のブログがある

上記の内容が公式HPにあるか確認してみましょう。

ただし、昔からあるような矯正歯科は、公式HPを持っておらず口コミもない場合があります。

公式HPがない矯正歯科は、事前情報が何も得られず不安になってしまいますが、気になる方は矯正相談が受けられるか電話で問い合わせてみましょう。

通いやすい距離

歯列矯正は、部分矯正や軽度の症例を除くと1年半から2年程度の長期治療となるケースがほとんどです。

ワイヤー矯正であれば、月に1度のペース矯正歯科へ行く必要があるため、通いやすい距離であるかも重要になってきます。

たとえば、家や職場など自分の生活圏内から離れた距離にある矯正歯科への通院は、交通費や体力面でもしんどくなってしまうおそれもあるでしょう。

自分の生活圏内から通うのが苦にならない距離の矯正歯科を探してみてくださいね。

相談時の対応と説明力

矯正歯科の多くは治療開始前に、無料もしくは有料で矯正治療について相談を受けられます。

実際に矯正歯科へ行く必要があるため、直接自分の目と直感で、院内の雰囲気や衛生士・院長の対応力と説明力を確認できるでしょう。

  • 院内が汚れていたり、暗くないか
  • 衛生士の対応は丁寧か
  • 院長の説明が分かりやすく具体的であるか
  • 院長に聞きたいことが聞けるか

最も重要なのは、院長に対して聞きたいことを聞けるかです。治療について気軽に質問ができない院長の場合、ずっと不安を抱えたまま治療が進んでいきます。

院長とのフィーリングが合わないと感じた場合は、その矯正歯科は避けておいたほうがストレスなく治療に臨めるでしょう。

私は2件の矯正歯科へ相談に行きましたが、待ち時間が短く院長先生の説明が的確だったほうを選びました。

治療計画の内容

矯正歯科医によって、治療計画の内容は異なります。

使用する矯正装置や治療期間はもちろん、歯を抜く矯正なのか歯を抜かない矯正かも矯正歯科医によって異なるでしょう。

治療についてはおもに以下の内容を確認しておきましょう。

  • 矯正方法(表側・裏側・部分矯正、マウスピース矯正など)
  • 抜歯矯正の可否(小臼歯や親知らずの抜歯が必要か)
  • 治療期間
  • 使用する矯正装置の種類(マウスピース装置・ワイヤー装置)
  • 治療にかかる費用(費用の内訳)
  • 毎月の調整費用
  • 追加費用

ワイヤー矯正の場合は、従来のシルバーのワイヤー以外にも、目立ちにくいホワイトワイヤーを使用する矯正歯科もあります。

ワイヤーを固定するブラケットと呼ばれる装置にも種類があるので、複数の矯正歯科へ相談に行った際に、どのような矯正装置を使用できるのかを確認しておくとよいでしょう。

とくに見た目が気になる女性の方は、できるだけ目立ちにくい装置の方が嬉しいですよね。最近は、透明のブラケットを使用している矯正歯科も多いので取り扱っているか確認してみましょう。

複数の矯正歯科へ相談に行き、治療方針や費用など提示された内容を比較してみてくださいね。

私は2件の矯正歯科へ相談に行きました。どちらも抜歯矯正で、抜く本数・治療期間・費用などが異なっていましたが、最終的には院長の説明力と雰囲気がよかった方に決めました。

矯正歯科の相談は何件行く?聞いておくことは?

矯正歯科への相談は、最低でも2〜3件は行っておきましょう。

複数の矯正歯科を見比べておくと、値段や治療内容がどのように違うのかを比較できるだけでなく、院長とのフィーリングも確認できます。

矯正相談時に最低限聞いておきたいことは以下のとおりです。

  • 具体的な治療内容
  • かかる費用と支払い方法
  • 歯列矯正中のリスク
  • 歯のクリーニングの有無
  • トラブル時の対応(装置の破損や虫歯)

治療や費用については、しっかりと質問される方も多いと思いますが、矯正中のトラブルや歯のクリーニングの対応の仕方についても質問しておきましょう。

歯列矯正は、一般歯科に矯正歯科が併設されている場合と、歯列矯正のみを行う矯正歯科にわかれています。

矯正歯科併設の一般歯科であれば、定期検診や調整時に虫歯のチェック・歯のクリーニングも行えますが、矯正歯科の場合は、矯正治療以外のことは行っておらず簡易的なクリーニングしか行っていない場所もあるでしょう。

矯正歯科が併設されていない一般歯科では、矯正装置の取り外しができないので、定期検診時も、歯のクリーニングや虫歯チェックが行えない部分もあります。

簡易的なクリーニングのみの矯正歯科で治療される方は、虫歯にならないように普段から歯磨きをしっかりと行うようにしましょう。

質問に対して的確に説明してくれる院長・衛生士がいる場所だと、今後の治療も行きやすくなりますよね。

矯正歯科の相談はなにをするの?

歯列矯正の治療をスタートするまえに、ほとんどの矯正歯科では相談時間を設けています。

矯正相談は、無料で行っている歯医者もあれば有料で行っている歯医者もあり、内容は矯正歯科によって多少異なるでしょう。

矯正相談時のおもな流れは以下のとおりです。

  1. 問診票の記入
  2. 歯科医師による口腔状態の確認
  3. 歯科医師と直接相談

私が行った2件の矯正歯科は片方が無料で、もう片方が有料でした。

無料の矯正歯科は歯科医師が数秒間、歯の状態を確認しただけでしたが、有料の矯正歯科では、3Dスキャナーとカメラで歯の状態を撮影したうえで、歯科医師による目視確認がありました。

歯科医師と直接相談する際にも、あらかじめ撮影した3D画像と写真を見ながら説明があったため、個人的には有料相談のほうが説明が詳しくて良いなと思いました。

相談は、30分〜1時間程度かかりました。時間に余裕を持っていきましょう。

矯正歯科の相談から治療開始までの流れは?

矯正歯科での相談から、実際に矯正装置をつけて治療が開始するまでにかかる期間は、ワイヤー矯正であればおよそ1ヶ月〜2ヶ月程度です。

マウスピース矯正や非抜歯矯正の場合は、もう少し早く治療を開始できる可能性もあります。

抜歯・ワイヤー矯正の相談から治療開始までのおもな流れをご紹介します。

  1. 相談
  2. 精密検査 1時間
  3. 治療計画の説明
  4. 装置を付ける前準備や歯磨き指導
  5. 抜歯
  6. 装置装着
矯正専門歯科では、抜歯が行えないため、私はかかりつけの一般歯科で抜歯してもらいました。1ヶ月かけて3本の小臼歯を抜いたので、相談から治療開始まで2ヶ月かかりました。

まとめ

歯列矯正は、歯並びの状態にもよりますが、最短でも半年・1年以上の治療となるでしょう。

治療期間が長期的かつ、料金も100万円前後と高額になるため、後悔しない矯正歯科を選ぶ必要があります。

まずは、矯正歯科の院長が日本矯正歯科学会の認定医であるかを確認しておくと安心です。

複数の矯正歯科へ相談に行って、自分とフィーリングが合う場所かどうかを見て判断してみましょう。後から後悔しないよう、慎重に矯正歯科を選んでくださいね。

 

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