お金に関する知識を学べるFP(ファイナンシャルプランナー)3級。受験を考えている方の中には「どうやって勉強すればいいの?」「知識ゼロでも独学で合格できるの?」と不安に思われている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、FP3級の合格率や勉強時間の解説と合わせて、独学1週間の勉強期間で一発合格した私の勉強方法もご紹介します。
受験を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
FP(ファイナンシャルプランナー)とはどんな試験?
FP3級の正式名称は「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」です。
FP3級では、保険や年金・不動産など幅広いジャンルに関するお金の知識が必要とされており、仕事だけでなく実生活にもFP3級の知識は役立ちます。
FP(ファイナンシャルプランナー)の試験概要【実技試験の内容】
FP3級の試験は、全国のテストセンターで受けられる「CBT試験」で実施されます。従来のペーパー試験ではないため、お近くのテストセンターで、いつでも試験を受けられます。
受験方法は「FP協会」と「きんざい」の2つです。どちらの団体も、学科試験は同じ問題が出題されますが、実技試験のみ出題形式が異なります。
FP3級には、午後から実技試験がありますが実技といっても、学科試験と変わらない試験です。
出題内容が「FP協会」と「きんざい」で異なるので、公式HPでしっかりと確認しておきましょう。
出題範囲と点数配分
FP3級は主に6つの分野から問題が出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
さまざまな分野からお金に関する問題が出題されるので、しっかりと勉強しておきましょう。
試験は、学科・実技ともにマークシート形式で出題されます。点数配分は、どちらも6割以上で合格です。
- 学科試験(60問) :60点満点中36点以上で合格
- 【FP協会】実技試験(20問):100点満点中60点以上で合格
- 【きんざい】実技試験(5題15問):50点満点中30点以上で合格
どちらの団体で受験するかで、実技試験の内容が変わります。FPについての知識が乏しい方は、FP協会での受験が良いでしょう。
合格率と勉強時間はどれくらい?
FP3級の合格率は、国家資格の中でも高めと言われています。
合格率(過去2回分) | 2023年1月試験 | 2022年9月試験 |
---|---|---|
学科試験(FP協会) | 85% | 80% |
実技試験(FP協会) | 88% | 84% |
学科試験(きんざい) | 56% | 43% |
実技試験(きんざい) 個人資産相談業務 |
67% | 58% |
実技試験(きんざい) 保険顧客資産相談業務 |
40% | 43% |
団体別で比較すると「きんざい」の合格率は50%前後となっていますが「FP協会」の合格率は80%以上と高い傾向にあります。
どちらで受験するか迷っている方は合格率の高い「FP協会」がおすすめです。
FP3級に必要な勉強時間は、およそ80時間から150時間程度とされています。1日2時間の勉強ペースだと、2〜3ヶ月の勉強期間が必要になるでしょう。
とにかく合格だけを目指す方であれば、1〜2週間の勉強期間でも合格できる可能性はあります。
独学1週間で合格するFP(ファイナンシャルプランナー)3級の勉強方法
簡単と言われることも多いFP3級ですが、幅広い分野に関するお金の知識が必要となるため、事前知識がゼロの方からすると難しく感じるでしょう。
ここでは、事前知識ゼロだった私が1週間の勉強で一発合格した勉強方法をご紹介します。
Youtube動画を活用して基礎知識を身につける
近年では、Youtube上にFP3級の講義動画を投稿している方が多くいらっしゃいます。
事前知識がない方や、勉強期間が限られている方は、Youtubeを活用すると頭にも入りやすく覚えやすくなるでしょう。
特に、事前知識がない方にとっては、FP3級の内容は参考書を読んでも頭に入らない可能性があります。
私も最初は参考書で勉強していましたが、まったく頭に入らないため勉強意欲も低下していました。
私が視聴していたYoutubeチャンネルを紹介するので参考にしてくださいね。
ほんださん/東大式FPチャンネル
ほんださん/東大式FPチャンネルでは、東京大学出身のFP1級所持のほんださんが3級から1級までのFP試験を分かりやすく解説しています。
私が視聴したのは「FP3級を7時間で最速合格!無料解説ならFP爆速合格講義」です。
語呂合わせで無理矢理覚えるのではなく、言葉の根本を理解して暗記不要で合格を目指せる講義となっていました。
参考書では意味が理解できず全く頭に入ってこなかった言葉や、制度の内容も一度視聴しただけで「なるほど!」と思えるような解説力があります。
暗記ばかりで低下していた勉強意欲も上がり、1本あたり1時間と長い講義も苦にならず視聴できました。
難しいなと思う項目も、別動画で詳しく解説されているので、ほんださんの講義動画と過去問だけで合格が目指せます。
特に、忙しくまとまった勉強時間が取れない方、私のように事前知識ゼロから学ぶ人におすすめです。
おーちゃん[FP1級技能士]TV
おーちゃん[FP1級技能士]TVでは、FP1級所持のおーちゃんさんが、FP試験を楽しく学べるよう解説しています。
学校の授業のように、ホワイトボードを使いながら面白おかしくポイントを説明されているので、堅苦しい講義が苦手な方は、楽しく視聴しながら勉強できるのではないでしょうか。
私は、ライフプランニングと資金計画の「6つの係数」で苦戦していた際に「FP3級特化講座 「6つの係数」ライフプランニングと資金計画③」を視聴して一発で覚えられました。
動画内で紹介されているシゲシゲ表を覚えただけで「6つの係数」問題は確実に点数が取れるでしょう。
理解が難しい問題があっても、別の方のYoutube動画を見ると考え方も変わり、解きやすくなるかもしれません。
過去問は最低でも2年分解く
FP3級の試験に限らず、どんな試験勉強でも合格を目指す上で過去問は最も重要です。
試験は1年に3回実施されているので、少なくとも2年分の過去問を2~3回は繰り返し解くようにしましょう。
FP3級は、過去問の暗記だけでも合格できる可能性はありますが、試験後のことも考慮すると基礎知識を勉強してから過去問に取り組むのがおすすめです。
FP3級の過去問は、受験する団体の公式HPにて公開されています。
過去問を解くならFP3級ドットコム「過去問道場」がおすすめ
FP3級ドットコムの「過去問道場」は、スマートフォンやタブレット端末などからFP3級の過去問が解けるサイトです。
学科試験・実技試験の両方に対応しており、クイズ形式で進められるので隙間時間にも取り組みやすくなっています。
無料のアカウントを作成しておけば、今までに解いた問題の履歴や、間違えた問題なども確認可能。時間があるときは、タブレットやPCなど大きな画面で問題を解きながら、苦手な問題をノートに書き留めて勉強していきましょう。
FP3級ドットコムを活用すれば、過去問も印刷不要になり、かさ張らずに効率よく学習を進めていけますよ。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級は参考書・問題集はいらない?
FP3級の合格だけを目指すなら参考書や問題集は購入しなくても充分合格できます。
特に勉強時間が限られている方や、事前知識がない方は、参考書から勉強を始めても、知識が中々身に付かず余計な時間を割いてしまう可能性もあるでしょう。
問題集も、過去問を中心に勉強したほうが出題形式にも慣れるため、勉強期間も短くなります。
ただし、しっかりと時間をかけて知識を身につけておきたい方は参考書は1冊購入しておくのが良いでしょう。
FP3級のおすすめ参考書
FP3級の知識を詳しく身につけたい方や、講義動画よりもテキスト形式での勉強に慣れてる方は参考書を購入しましょう。
口コミ評価の高いおすすめの参考書を紹介するので、購入の参考にしてださいね。
みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」は、初心者にもわかりやすくシンプルにまとめられたテキストになっており、全ページフルカラーで解説されています。
本文を読んだ後はすぐに問題に取り組める構成で展開しているため、学習した知識をすぐアウトプットできるようになっていますよ。
また「日本FP協会」「きんざい」のどちらの試験にもしっかりと対応しているので、1冊あれば試験対策のみならず、試験後にも活用できるでしょう。
FP3級合格のトリセツ 速習テキスト
「FP3級合格のトリセツ 速習テキスト」は、ふりがな付きの短い文章で解説されているのでスラスラと読みやすくなっています。
「日本FP協会」「きんざい」のどちらの試験にも対応しており、全ページフルカラーと図解イラストで分かりやすく解説されていますよ。
購入特典として、無料講義動画も視聴可能です。専用のwebサイトからお好きな時間に繰り返し見て、テキストと併用して勉強できるでしょう。
まとめ
FP3級を短期間の勉強期間で合格するための勉強方法は、YouTubeの講義動画と2年分の過去問です。
特に、事前知識がない方や勉強時間が限られている方は参考書よりも動画視聴での勉強の方が知識の定着も早くなる可能性があります。
動画と過去問を活用して合格目指して頑張ってくださいね!
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