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国内旅行業務取扱管理者の合格率はどれくらい?独学2ヶ月で合格した勉強方法もご紹介!

生活
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観光業界唯一の国家資格である国内旅行業務取扱管理者。

受験を考えている方にとっては「簡単なの?難しいの?」「どうやって勉強すればいいの?」などさまざまな疑問や不安を抱えていると思います。

この記事では、国内旅行業務取扱管理者の合格率や難易度をご紹介します。

独学2ヶ月で合格した勉強方法やおすすめの参考書などもあわせてご紹介するので、勉強の仕方がわからない方もぜひ参考にしてくださいね。

旅行関連記事を多数執筆するwebライター。
2021年度に、独学2ヶ月の勉強で国内旅行業務取扱管理者に合格する。

国内旅行業務取扱管理者ってなに?どんな試験?

国内旅行業務取扱管理者は、全国旅行業協会が年に1度実施している試験です。

旅行業会では唯一の国家資格であり、旅行業を営む営業所には1名以上の資格保持者を必ず選任しなければなりません。

試験は、毎年6月以降に受験案内が告知され、9月上旬に行われています。

以前は、全国9ヵ所の指定会場で試験が行われていましたが、令和6年度(2024年)の試験からは全国のテストセンターで受けられる「CBT試験」に変更となりました。

「CBT試験」は、マークシート方式ではなくパソコンで回答していく試験方式です。パソコン操作が苦手な方は、事前にCBT体験試験をされておくことをおすすめします。

CBT試験についての詳しい内容は、全国旅行業協会の公式サイトより確認してください。

国内旅行業務取扱管理者の合格率は?

国内旅行業務取扱管理者の合格率は、およそ30%から40%と国家資格の中では高い傾向にあります。

実施年度 合格率
2023年 36.5%
2022年 34.9%
2021年 42.6%

例えば、10,000人の受験者がいた場合は、3,000人から4,000人前後が合格できるでしょう。

毎年の合格率を比較すると多少、難易度も異なっていますが、国内旅行業務取扱管理者は独学でも十分合格できる試験です。

国内旅行業務取扱管理者の勉強時間は?

国内旅行業務取扱管理者に合格するために必要な勉強時間は、およそ230時間〜280時間と言われています。

例えば、毎日2時間勉強した場合は4〜5ヶ月の勉強期間が必要となる計算です。1日の勉強時間にもよりますが、平均的には2〜3ヶ月の勉強期間で合格している方が多く見られます。

2021年に受験した私は、独学2ヶ月の勉強期間で合格しました。勉強方法は後述する「国内旅行業務取扱管理者の勉強方法と手順」で紹介しています。

国内旅行業務取扱管理者の勉強方法は?

国内旅行業務取扱管理者の試験では、3つの科目から問題が出題されます。

  1. 旅行業法 (20問出題)
  2. 旅行業約款(20問出題)
  3. 国内旅行実務(運賃計算+国内観光地理) 38問出題

各科目で、100点満点中60点以上が合格ラインとなります。60点以下の科目が1科目でもあれば不合格となってしまうため、3科目ともまんべんなく勉強しましょう。

  • 旅行業法・旅行業約款を暗記する
  • 国内旅行実務(運賃計算)の仕方を覚える
  • 国内旅行実務(国内観光地理)の対策をする
  • 過去問に挑戦する

私が実践した勉強方法を参考に取り組んでみてくださいね。

旅行業法・旅行業約款を暗記する

旅行業法・旅行業約款は、出題数や出題内容が毎年ほとんど変わっておらず、出題範囲も限られています。
問題文が長く、分かりにくさはありますが、充分対策できる科目なのでしっかりと勉強していきましょう!

  1. 科目ごとに参考書を読み込む
  2. 科目ごとに過去問題集を解く

勉強に取りかかる前に、旅行業務・約款の範囲と内容を知るため、一度参考書に目を通しておくのがおすすめです。
この時に覚える必要はないので、おおまかに内容が把握できたら過去問題集に取り組みましょう。

参考書に目を通したら、過去問題集の旅行業法・旅行業約款の範囲を解いていきます。
最初はまったく解けず落ち込んでしまうかもしれませんが、2〜3回程度繰り返し解いていくと自然と頭に定着していきますよ。

間違えた問題はそのままにせず、必ず解答説明を読み、ノートにまとめておくと理解を深められるでしょう。

  1. 旅行業法のページを読み込む
  2. 旅行業法の範囲を過去問題集で複数回解く
    ※7.8割程点数が取れるようになったら約款の勉強に進む
  3. 1旅行業約款のページを読み込む
  4. 旅行業約款の範囲を過去問題集で複数回解く。

7〜8割程正解できるようになったら、別の科目に進みましょう。

過去問題集で国内旅行実務(運賃計算)を覚える

国内旅行実務は、運賃計算と国内観光地理で60点以上が合格ラインです。

特に、運賃計算は計算式を覚える必要はありますが、対策が取りやすいので点数アップを狙えます。

  1. 参考書の運賃計算の範囲に目を通す
  2. 過去問題集の解説を見ながら問題を解く
  3. 解説を隠して再度解いてみる

まずは、参考書に目を通し「どんな計算問題がでるのか」を把握します。目を通しただけでは計算式や解き方が身につかないため、過去問題集の解説を見ながら解いていきましょう。

運賃計算の範囲をすべて解き終わったら、解説を隠して自分の力で解いていきます。

どうしても分からない問題は、解説を見ながらでも大丈夫です。解説なしで、8割程解けるようになるまで繰り返し解いて計算式を覚えていくようにしてください。

試験に電卓は持ち込めないので、勉強時から計算式を書いて解けるようにしてくださいね。

白地図で国内旅行実務(国内観光地理)の対策をする

国内観光地理は、全国各地の名所・祭り・食など、さまざまな問題が出題されるため範囲が膨大で対策がとれません。

参考書の暗記だけでは不十分なので、白地図を活用して全国の観光情報を覚えていきましょう。

  • 白地図に各都道府県の情報を書き込む
  • 過去問に取り組む

白地図帳、もしくはネットで公開されている白地図を印刷して、全国47都道府県の観光名所・グルメなどの情報を地図に書き込んでみましょう。


(私が国内観光地理の勉強で使用した白地図)

書き込んだ白地図はクリアブックに入れておくと、試験当日も持参して勉強できますよ。

白地図に記述する情報は以下のとおりです。

  • 世界遺産(登録されている構成資産も含めて)
  • 参考書記載の情報(観光名所・祭り・グルメ)
  • 過去5年分の過去問に出題された場所
  • 大河ドラマの関連地

特に、世界遺産については、登録されている構成資産の情報も含めて記述しましょう。
(例)栃木県の日光東照宮なら、二荒山神社、輪王寺など。

大河ドラマの関連地をおさえる

国内観光地理は毎年、大河ドラマ関連の問題が出題される傾向があります。

私が受験した2021年度試験では、大河ドラマ「青天を衝け」の渋沢栄一の関連地が出題されました。(例)渋沢栄一記念館、家=埼玉県にあることを把握しておく。

2023年度の大河ドラマは「どうする家康」です。受験する年の大河ドラマ情報と、メインとなる歴史上の人物に関する土地は事前に調べておきましょう。

国内観光地理で頻出する都道府県

国内観光地理は情報量が膨大なため、覚えるのにも限界があります。

しかし、試験ではよく出題されている都道府県もあるため、頻出傾向にある県は重点的に覚えておくようにしましょう。

・北海道 ・岩手 ・群馬
・静岡  ・長野 ・東京
・京都  ・長崎 ・鹿児島
・沖縄

参考:「旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ」

国内観光地理に関しては、どれだけ覚えられるかで結果が左右されます。

全都道府県を白地図に書き起こすのは大変な作業ですが、場所と一緒に観光名所や郷土料理を一緒に覚えられるので是非試してみてくださいね。

過去5年分の過去問に挑戦しよう

旅行業法・旅行業約款・国内旅行実務の問題が7〜8割ほど解けるようになったら、勉強も最終段階です。

全国旅行業協会の公式サイトに公開されている過去問を解いていきましょう。

  • 試験日までに各年度の過去問を最低5回は解く。
  • 点数は表にして毎回記録する。
  • 間違えた問題は、必ず科目・問題範囲・答えをノートに記す。

過去問を解くたびに間違えた範囲をノートに記しておくと、自分の苦手分野を理解できるだけでなく、試験前の待ち時間も苦手な問題を確認できます。

選ぶならコレ!旅行業務取扱管理者におすすめの参考書・問題集

独学で国内旅行業務取扱管理者の合格を目指すなら、参考書と解説付きの過去問題集は必要です。

ここでは、私が使用した参考書・問題集を紹介します。制度や法改正もあるので、必ず受験年度版を購入しましょう。

  • 一発合格! 国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集
  • ユーキャンの国内旅行業務取扱管理者 過去問題集【法改正等にしっかり対応! 】

どれを選べばいいのか迷っている人は参考にしてみてくださいね。

一発合格! 国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集

私が試験勉強に使用した参考書です。
ポイントごとに表を使ったりとわかりやすく解説されています。

重要な用語も赤字で記載されているので、付属の赤シートで暗記対策もでき便利です。

ユーキャンの国内旅行業務取扱管理者 過去問題集【法改正等にしっかり対応! 】 

私が試験勉強に使用した過去問題集です。
厳選された190問の過去問題が重要度別に分けられており、どの内容が出題されやすいのかがわかりやすくなっています。

解説は問題の見開きページに記載されているので、つまづいた問題をすぐに確認できて重宝していました。

勉強の8割は過去問題集を使います。1冊購入しておき、過去問題集を集中的に取り込むとよいでしょう。

総合旅行業務取扱管理者向け参考書・過去問題集

総合旅行業務取扱管理者の取得も目指している方は、国内と総合の内容がセットになっている参考書・過去問題集がおすすめです。

国内旅行業務取扱管理者に合格されている方は、翌年度からの総合旅行業務取扱管理者試験において2科目免除で受験できます。

国内と総合を同年中に両方受験することも可能ですが、その場合は9月の国内試験に合格していても10月の総合試験で免除制度は受けられません。

国内受験後、ゆくゆくは総合旅行業務取扱管理者も目指している方は、今年は国内を受験して来年度以降に総合試験を免除制度を使って受験されるのがおすすめです。

まとめ

国内旅行業務取扱管理者の合格率は30%〜40%と高い傾向にあります。
しかし、3科目それぞれで60点以上とれなければ合格できないため、全科目をまんべんなく勉強することが必要です。

旅行業法や旅行業約款は、毎年の出題範囲や内容が変わらず対策が取りやすくなっています。繰り返し過去問を解いていけば点数も8割ほどは取れるでしょう。

国内旅行実務は、国内観光地理の範囲が膨大で対策がとりにくいため、運賃計算で点数を取っておく必要があります。計算式を覚えて繰り返し計算問題にチャレンジしてみましょう。

この記事の勉強方法を参考に、国内旅行業務取扱管理者の合格目指して頑張ってくださいね。

コメント

  1. すず より:

    なつ様

    はじめまして。当記事非常に参考になりました。特に日本地理の白地図勉強法を早速取り入れようと思いました!宜しければ記事で紹介されていた県別の白地図はどこのものを利用されたか教えて頂けないでしょうか?同じものをAmazon等で探しているのですが中々見つけられずにいます。

    • なつ なつ より:

      すず様

      はじめまして。記事を観覧いただきありがとうございます!
      当記事で紹介している白地図は、無料でダウンロードができる「白地図専門店」というサイトからダウンロードして印刷しています。(リンク:https://www.freemap.jp/free.html)
      印刷して、書き込む手間はかかりますが、書き込むうちに自然と覚えられる箇所もあるかと思います。観光地理は対策が取りづらいので大変ですが、試験の合格を陰ながら応援しております。

      • すず より:

        なつ様

        ありがとうございます!!参考にさせて頂きます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)受験者にとってとてもためになる情報を残していただきありがとうございます。この度は本当にありがとうございました!